〜水槽に入れる熱帯魚の適切な数を算出する式を詳しく紹介します〜
 

コケ対策.com
トップ > 個別解説 > 適切な魚の飼育数 [サイトマップ]

適切な魚の飼育数

 ここで紹介する計算式は、ADA アクアジャーナル 80号 16ページで紹介された「ADA遊泳数換算式」を参考にして、私個人の考え方で作られています。ADAオリジナルの式は、最下部で紹介しています。

 水槽でどれくらいの魚が飼えるのかは、ときどき掲示板の話題で盛り上がるところです。
 アクアリウム界では「水量1リットルに対し体長1センチ」と、よく言われています。これは、水量50リットルの水槽なら、体長1cmの魚50匹が適当(1x50=50)であるということです。また、体長10cmの魚なら5匹、体長2.5cmの魚なら20匹が適当であるとも言い換えられます。

 ここでは、その式に魚の体長だけではなく、
 (1) 食性 〜エサを食べる量、肉食・生き餌かどうか
 (2) 体積(体高・体幅) 〜体長に比べて幅・高さがどうか
 の補正を加えることで、適切な魚の数をより細かく算出しようとするためのものです。

 なお、ADA遊泳数換算式では、群泳性およびテリトリー性の補正項目があります。ここでは“通常の管理で水質が悪化しない”という、魚の投入数の物理的な限界値が算出できればいいと考えていますので、群れやテリトリーは考慮しないこととしました。
 もちろん魚のためには、それらを考慮に入れたADA遊泳数換算式で計算するのが良いことは、言うまでもありません。

 それでは、私の考える独自の式を下記に示します。

  必要水量(L) = 体長(cm) × 数(匹) ÷ (1)食性補正 ÷ (2)体積補正
 もしくは、
  最適数(匹) = 水量(L) ÷ 体長(cm) × (1)食性補正 × (2)体積補正

  (1) 食性補正 〜エサを食べる量、肉食・生き餌かどうか
大食※ 0.65 ※ 大食の魚に与えているエサが肉類・生き餌の場合
大 食 0.80 グッピー、エンゼルフィッシュ
ふつう 1.00 ダイヤモンドテトラ、コリドラス、アピストグラムマ、パールグラミー
小 食 1.20 アカヒレ、ネオンテトラ、ペンシルフィッシュ
※ 補正値は主観により変わります

  (2) 体積補正 〜体長に比べて幅・高さがどうか
大きい 0.80 ダイヤモンドテトラ、コリドラス、エンゼルフィッシュ
ふつう 1.00 グッピー、アピストグラムマ、パールグラミー
小さい 1.20 アカヒレ、ネオンテトラ、ペンシルフィッシュ
※ 補正値は主観により変わります

では、実際に例をあげてみます。

 例1)体長2センチのネオンテトラ10匹を飼うのに最適な水量
   2cm×10匹÷1.20÷1.20=14リットル

 例2)60センチ水槽(52リットル)に体長2センチのネオンテトラを入れる場合
   52L÷2cm×1.20×1.20=37匹

 参考)60センチ水槽(60x36x30cm)の水量は?
    60cm×36cm×30cm=64,800ミリリットル
    底砂や流木、ガラスの厚み、スレスレまで水を入れないことを考慮して0.8を掛ける
    64,800ml×0.8=51840ml=51.84リットル

こんな感じになります。

 最後ですが、実際にはこの式に“正確に”当てはまることは、まずありません。水槽に入れられる魚の数は、様々な要素により決まります。
 たとえば、ろ過能力(ろ過器の種類、ろ過材の種類、底砂の種類、水草の多少)、排出物(エサの種類、エサやりの頻度、枯葉や死骸)などにより、大幅に変わってきます。

 この式どおりの匹数でも死亡や水質悪化が起こることはあります。しかし、ろ過がしっかりしていたり、換水をこまめにしている場合は、この式の2〜3倍の匹数を入れても対応できるでしょう。
 上記で紹介した式は、「目安を提案するもの」程度として参考にしていただき、実際の様子を見ながら徐々に魚を追加することをお勧めします。

 

ADA アクアジャーナル 80号 16ページより転載 ['04.04.12 転載許可済]

60センチ水槽で何匹飼える?

ADA遊泳数換算式
  {50L÷(1cm/1L×体長)}×群泳性×食性×体高(体積)×テリトリー性
群泳性、食性、体高、テリトリー性の定数の選び方は主観によって変わることもあります。

ADA魚定数
 

群泳性
高い*1.5
普通*1.0
低い*0.7

食性
大食*0.8
普通*1
小食*1.2

体高(体積)
大きい*0.8
普 通*1
小さい*1.2

テリトリー性
高*0.5ペアの縄張りも含む
中*0.7
低*1

群泳性:群れを成して泳ぐものを「高い」、どちらともとれないものを「ふつう」、群れないものを「低い」とした。

体高(体積):全長に対して体高の割合が大きいものは、体積自体は小さくても「大きい」とした。

計算例
 全長4cmのカージナル・テトラの場合
 50L×(1cm/1L×4cm)=12.5
 そして魚の性質を反映する4つのADA魚定数をそれぞれ掛ける。
 12.5×1.5×1×1×1=18.75
 ∴全長4cmのカージナル・テトラ遊泳数は約19匹となる。

(C) 2002 アクアデザインアマノ

コケ対策.com補足]
上記 ADA遊泳数換算式は、決められた水量に対する魚の最適数(匹)を求める式です。
魚に対する必要水量(L)を求める場合は、下記の式に当てはめることにより計算できます。
必要水量(L) = 体長(cm) × 数(匹) ÷ 群泳性 ÷ 食性 ÷ 体高 ÷ テリトリー性

コケ対策.com

トップ > 個別解説 > 適切な魚の飼育数 [サイトマップ]

(C) 2001-2015 koketaisaku.com