〜大磯砂から、アルカリ・高硬度化の原因物質を除去する塩酸処理の方法を紹介します〜
 

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大磯砂の塩酸処理

 大磯砂を買って来てそのままの状態で使うと、水槽の水質は、水草の苦手なアルカリ性の高硬度になり、コケも出やすくなります。これは、大磯砂に含まれる貝殻などの破片が徐々に溶け出すことが原因です。
 ここでは、塩酸を使ってそれらのアルカリ・高硬度化の原因物質を除去する(溶かす)方法を解説します。取扱いの簡単な食酢を使う方法もありますが、効果が薄く完全に溶けきらない場合も多いので、今回は塩酸を使います。

注意! 塩酸は認印さえあれば誰でも購入できますが、取扱いには充分注意してください。使い方を誤ると、失明、有毒ガスによる中毒、皮膚のただれ、家屋や器具の破損など、人体・物品に悪影響を及ぼします。すべて、自己責任で行ってください。

意するもの
大磯砂 暇があるなら、砂の中の白い物を片っ端から手で取り除いておくとベスト!
塩酸 個人薬局で認印持参(身分証明はいりません)のうえ購入してください。マツキヨなどのドラッグストアでは売っていません。500mlほどで1,000円くらい。
プラスチックバケツ1 洗った大磯砂を入れるためのもの。
プラスチックバケツ2 塩酸を希釈するためのもの。バケツ1と同じくらいの大きさだとよいです。
バケツまたは洗面器 万一どこかに塩酸が付着した時すぐ洗えるように、水をたっぷり入れておこう。
かき混ぜる道具 塩酸を入れた大磯砂をかき混ぜるためのもの。できればプラスチック製で砂の重みに耐えられる頑丈なものを。スコップ、木の棒、ゴム手袋をして手でかき混ぜてもよいです。
割り箸 塩酸を静かに注ぎ入れるためのもの。
ゴム手袋 手に付いてもすぐ洗えば平気ですが、肌が弱い方は念のために。
ゴーグル 裸眼だと有毒ガスで目がしみることがあります。水泳用やスキー用を流用。
エプロン 塩酸が繊維に付着すると穴があきます。これで洋服を保護しましょう。
マスク 有毒ガスを吸い込まないように。濡らしたタオルで鼻口を覆ってもよいです。

手順
(1)  大磯砂を洗う
 大磯砂を米をとぐようにきれいに洗ってゴミを落し、プラスチックバケツ1に入れます。一度に塩酸処理する砂の量は、バケツ半分くらいとします。
 ここからの作業は、有毒ガス発生の危険が伴いますので、すべて風通しの良い屋外で行ってください。たとえ換気扇があったとしても、風呂場など屋内で行うのは危険です。

(2)  塩酸希釈液をつくる
 プラスチックバケツ2に水を半分くらい入れます。そこに塩酸を入れるわけですが、ボトルの口に割り箸をあてがい、顔をなるべく離して、水の中にゆっくり注ぎいれます。量はだいたい200mlほど。私の場合は3回分使いたかったので、目測で500mlボトル1/3の量を入れました。
 手に付着してしまった時は、すぐに水で洗いましょう。

(3)

 大磯砂にかける
 大磯砂の入ったバケツ1に、バケツ2の塩酸希釈液を飛び散らないように注ぎ入れます。しばらくすると、反応によって発生したガスの泡がプクプク出てきます。このまま2〜3日待つのですが、有毒ガスが継続して出ますので、屋内ではなく雨のかからない軒下やベランダに設置してください。


(4)  かき混ぜる
 初めは反応が早いので、10分おきくらいに大磯砂をかき混ぜます。かき混ぜるたびに大磯砂の間に溜まったガスが出てきます。ガスの出方が落ち着いてきたら、後は適当に気が向いた時にかき混ぜます。
 かき混ぜる器具はプラスチック製の物が良いのですが、大磯砂の重さに耐えられる物が無かったので、私は100円ショップのステンレス製フライ返しを使いました。木の棒やゴム手袋をしてかき混ぜてもいいと思います。ただし使用後は、すぐに流水で洗ってください。

(5)  塩酸希釈液を捨てる
【本来は…】
 塩酸希釈液は使用済みでも酸性ですので、中和をしてから下水に流します。まず、バケツ1から使用済の希釈液だけをプラスチックバケツに移します。そこにpHが中性になるまで重曹を溶かします。中性になったかどうかは、リトマス試験紙やpH測定紙で調べます。
【面倒くさいので…】
 砂が入ったままのバケツ1を風呂場か台所に持っていきます。そのまま水道を"全開"にして、水をジャバジャババケツに流し込みます。塩酸希釈液と水道水が混ざってバケツからあふれ出しても、そのまま数分放置します。希釈液は問題の無い濃度に薄まって下水に流れていきます。
 ただし、浄化槽のあるところなどは、槽内のバクテリアに悪影響を及ぼす恐れがありますから、注意してください。

(6)  大磯砂から塩酸成分を抜く
 まだ塩酸が残っていますので、(1)の時のように水で何回か洗ってください。しかし、洗っただけでは砂の内部に入り込んだ塩酸成分が、徐々に染み出してきますので、バケツに水を張って1週間ほど放置します。水は毎日交換し、砂を時々かき混ぜ、水のpHを測りながら浸け置き期間を見極めるとベストですね。
 普通はこんな程度で充分だと思いますが、念を入れる方は浸け置き期間を1ヶ月にする、大きい鍋で煮沸すると良いそうです。

 これで、処理は終わりですが、始めのうちは抜けきれなかった塩酸成分により、水質が酸性になる場合があります。注意してご使用ください。
 結構面倒くさいし、塩酸を扱うのは気持ちのいい物ではありません。特にこだわらなければ、大磯砂でなくてもセラミック砂で充分だと思います。
 私の場合、某掲示板などで、「いろいろ使ったけど最後は大磯砂に戻った」「10年使い込んだ大磯砂はダイヤモンド」など、心くすぐる言葉につられて、「やっぱり大磯だ!」と思ってチャレンジしたのですが、実際に使用してみて、セラミック砂との違いがわかりませんでした。

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